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お家で楽しく学習できる、世界のミュージアムのStay Homeプログラム<4>

世界のミュージアムが、さまざまなオンラインプログラムを無料開放しています。今日は、その第4弾として、16世紀から現代に至るイギリスのアート作品を収集所蔵し、調査研究・啓蒙教育・企画展示を行なっているTATE Museumの子ども向けオンラインプログラムをご紹介しましょう。

 

TATE KIDS

子ども向けに、楽しくクラフトをしたり、アニメをみたり、クイズに答えたりする中で、各時代のアートが果たして来た歴史的な役割や、そのコンセプトと基盤となった哲学について、深く学んでいくことができるように、工夫がされています。オススメのオンラインプログラムです。その中から、今回は3つ下にご紹介しています。お気に召したら、他のプログラムもいろいろお試しになって下さいませ。

 

Make a Robot

1950年代〜70年代ににかけて世界的に盛り上がったポップアートの流れの中で、身近な生活雑貨や商品を組み込んで、ロボットや不思議なマシンを描いた作品で知られているアーティストSir Eduardo Paolozziの作品を紹介し、身近なモノで自分オリジナルのロボットを作ろうというオンラインのクラフトワークショップ動画が掲載されています。単なるクラフトではなく、ミュージアムらしくポップアートのコンセプトを学ばせる内容になっています。

 

Impressionism

印象派の画家達の活動と作品群が、アートの歴史の中で、どのように位置付けられ、社会的にどのような意味を持つものであったのか、親子で楽しく学ぶことができるアニメーション動画です。

 

Quiz: Which Surrealist Artist  are You?

クイズ形式で、7つの質問について、提示された回答の中から好きなものをを選んで進んでいくと、最後に「あなたは〇〇というシュールレアリストのアーティストです」というアンサーに辿り着き、その作家のプロフィールや名言などを学ぶことができる仕組みになっています。他の回答を選んだら誰になるのかな?と、あれこれ回答を変えて遊んでいくうちに、シュールレアリストの作家たちが、掲げたアートコンセプトとその基盤となる哲学を学び、いろいろな作家の活動についていろいろと学んでいくことができます。

最後に、パパも楽しめる3人の有名な映画監督が、自身のクリエイションに影響を与えたイギリスのアーティストについて語る、短いインタビュー動画のページをご紹介します。

RE.CREATE with TATE Britain:Film

新進気鋭の映画監督Christopher Nolanが、アイルランド生まれのイギリス人画家Francis Bacon(1909-1992)の作品から影響を受けて、映画「In The Dark Night」(バッドマンシリーズ)のJoker像を創造したことについて語っている動画や、光の描写にこだわり素晴らしい風景画を描いたJMW Turner(1775-1851)の伝記映画「Mr. Turner」を撮った映画監督Mike Leighが、Turnerの絵の魅力を語る動画、社会派の映画監督Ken Loachが、William Hogarth(1697-1764)が描いた様々な人の肖像画に影響を受けたことを語る動画、特撮映画界の巨匠Ray Harryhausen(1920-2013)が、19世紀ロマン派の英国人画家・版画家のJohn Martinの作品に影響を受けたことについて語った生前のインタビュー動画の4本のインタビュー動画が楽しめます。いずれも数分の短い動画で、興味深い内容です。

 

 

 

「子ども達の学ぶ場」となるように、きめ細かい工夫が施されたミュージアムのオンラインプログラムは、自分で操作できるようになっていたり、自由に自分で探して読んだり、好きな動画を選んで観たりと、子ども達が、自身の好奇心をエンジンにして、能動的に学べるようになっています。クリックして、サクサク動き、どんどん探検して入り込んでいく感覚は、実際のミュージアムと同じような、出会いと発見、学びに満ちた体験となることでしょう。子どもだけでなく、大人にとっても、現実の美術館・博物館に行けない今、至福の時間を過ごすことができる奥深い学びの場として、オススメです。英語学習を兼ねて、この機会にぜひ親子でお楽しみになって下さい。