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NY Joyの子育てエッセイ<6> ママから言う「ごめんなさい」

できれば大きな声を上げて子どもを叱りたくないなと思っているママは、いっぱいいると思います。ペアレンティングの本や記事には、叱らないで褒めて育てるよう、叱りつけるのを止めるようにと書いてあります。もちろん、そのことは知っていますし、怒って叱った後、毎回後悔します。大きな声で叱りつけることが、子どもに正しいこと間違ったことを教えていくのに効果的でないことも理解していますし、そうした感情的な態度は、子どもに真似して欲しくないとも思います。けれど、このコロナによるストレスフルな自粛期間中は特に、家族みんなが、何かというとしょっちゅう怒りっぽく、切れやすくなっていると感じています。

 

つい先日も、私がパソコンに向かって仕事をしている時に、息子が私の膝に乗ってきたので、息子の頭をなぜて、頬を寄せて6歳の子の匂いを感じたところで、息子が、私がまだ読んでいない私宛のEメールを勝手にマウスをいじって、次々と開いているのに気が付いたのです。私のメーラーは、メールを開いて既読になると自動的に、2度と読まない既読メールボックスに送られ仕舞い込まれるようにセッティングしてあるので、私は、もうパニックになりました。

 

「ママのコンピューターに触らないでって何度言ったら分かるの!どうしてそういうことするの!これからまだ読んでないメールを全部探さなくちゃいけなくなったのよ。何度クリックしたの?!」

 

私は0.2秒で、優しいママから激怒ママになりました。息子が「ママ、ごめんなさい。」と後退りしながら謝る涙声が聞こえました。自制できずカッとなって、息子を叱ったことを直ぐに後悔しましたが、何通のメールが、読まないまま失くなってしまったのかと慌ててパニックになってしまったのです。息子が勝手に開けてしまったのが、わずか3、4通で、仕事には全く影響していないと分かって、やっと私も落ち着き、息子にも私のメールを開いた理由があるのでは?と思い至りました。


私は、息子がソファクッションの下に隠れているのを見つけました。私が近づいていくと彼は「これは僕の棺桶なんだよ」と言いました。子供は時々本当にドラマティックなことを言います。私が、息子に優しく「ママに仕事を早く終わって、一緒に遊んで欲しいからメールを開けたの?」と聞くと、彼は、「うん。」と一言答えました。

 

「怒鳴ったりしてごめんね。どうして君が、あんなことしたのか、ママちゃんと分かったからね。でもね、勝手に君がメールを開けちゃうと、実際ママの仕事は、そのせいで増えちゃうのよ。だから、一緒に遊びたいという時に、それをするのは間違っているの。ママが怒鳴ったことは、悪かった。謝るね。ママのお仕事が終わったら、ちゃんと一緒に遊ぶって、約束するから許してくれる?」と、私の方から素直に息子に謝りました。

 

すると息子は、パッと顔を輝かせて満面の笑みを浮かべて「うん、いいよ。」と言いました。悲しくて死にそうな気持ちは、晴れて無しになったようです。

 

子どもの素晴らしいとこって、こういうところですよね。大人が、素直にすまないと思っている気持ちを伝えると、子供はあっさりと許してくれます。私は、それほど人間ができていないので、多分また子どもを大きな声で叱ってしまうでしょう。でも、私は、自分のよくない態度について、ちゃんと子どもに謝ろうと思います。私たち親子で、そういうやりとりを繰り返していく中で、お互いにより良く接していけるように、少しずつ努力していくことができるのではと思います。そして、息子にも、間違って失敗しても大丈夫、失敗した後で、ちゃんと反省して謝ることができるかどうかが、大切なんだということを、ママの方からきちんと悪かった態度を反省して謝ることで、身をもって教えていけるような気がしています。

 

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note.「NY Joyの子育てエッセイ<6> ママから言う『ごめんなさい』」

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